診療案内

不妊相談


不妊症の検査

2) 不妊原因を調べるためのその他の検査

ここまでの検査の結果、排卵があり、卵管が通っていて、精液所見に問題がなければ妊娠できるはずです。ところが、なかなか妊娠しない場合にはどこかに「妊娠しにくい」原因があると考えられるわけです。何が原因で妊娠しにくいのかを調べるための検査について説明します。

F:ホルモン検査

月経が数ヶ月に1回しか来ない人とか、月経と月経の間隔が不規則な人は、排卵が起こりにくい場合が多いのです。排卵が起こりにくいと妊娠しにくくなります。何が原因で排卵が起こりにくいのかを調べるのがホルモン検査です。採血をして血液中のホルモン値を測定します。脳下垂体ホルモンのFSH、LH、プロラクチン、卵巣ホルモンのエストロゲン等を調べます。また、黄体機能を調べるためにプロゲステロンというホルモンも調べます。

G:性交後試験(ヒューナーテスト)

夫婦生活をした数時間後~翌日に子宮の入口から頚管粘液をとってきて、頚管粘液中を泳いでいる精子の状態を調べます。

H:超音波検査

子宮や卵巣の状態を超音波で観察します。子宮筋腫や卵巣嚢腫の診断や、卵胞の発育状態のチェックに用いられます。お腹の上から調べる経腹超音波検査と、膣から調べる経膣超音波検査がありますが、不妊検査は主に経膣超音波検査が使われています。

I:抗精子抗体検査

女性の体に精子に対する抗体ができることがあります。この抗体ができると、体の中に入ってきた精子を殺してしまうので自然妊娠はできなくなってしまいます採血を行い血液中に精子に対する抗体ができているかを調べる検査です。

 

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