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不妊相談


不妊症の原因

5) 着床障害

卵巣内部にある卵胞は、脳下垂体から分泌された卵胞刺激ホルモンによって、大きく発育します。成熟し始めた卵胞からは卵胞ホルモンが分泌され、子宮内膜も厚くなって着床ができる準備を始めます。

そして、月1回排卵が起きると、卵子は卵管采に取り込まれ、卵管に送られ、膣から子宮に入ってきた精子と、めぐり会って受精します。その受精卵が子宮内膜にくっつけば妊娠が成立します。

しかし、子宮内の何らかの原因で子宮内膜に着床することを妨げられるとせっかく受精しても、流産してしまうこともあります

1、子宮筋腫

子宮筋腫は子宮体部の筋層にできる良性のこぶのことで、月経過多や月経痛を感じることもありますが、症状がないことが多いです。
筋腫の大きさや場所によっては、そのために受精卵がうまく着床しなかったり、着床しても流産してしまう恐れがあります

2、子宮腺筋症

子宮の内側の膜にある腺組織が本来あるべきではない子宮の筋肉の中にあることによって起こる病気です。月経のたびに出血しますが、出て行くところがないので貯まってしまいます。月経痛が強いのが特徴です。

3、子宮の奇形

子宮は比較的奇形の多い臓器です。子宮の奇形があるからといって不妊症に直結するわけではありません。子宮は左右のミュラー管が癒着してできますが、これがうまくいかず子宮が2つあるような場合には一つ一つの子宮が小さくなってしまい妊娠しても子宮が胎児の大きさに見合った大きさになれず流産の原因になることがあります。

4、子宮内ポリープ

子宮の内側のできものです。悪性ではないのですが不妊症のかたによく見られます。子宮鏡や経膣超音波で発見されます。

5、子宮内膜の癒着

何回も掻破手術を受けられたり、お産や流産の後で子宮の内側が癒着することがあります。

 

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